季節のコラム

夏場の草刈りPart1

こんにちは、猛暑が続きますね。

土砂降りの雨が降ったかと思えば、30度超えの夏日が続き、体を壊してしまいそうです。(汗)(涙)

さて、林業、夏場の仕事といえば、、

○下刈りです!

下刈りとは、新植を行った皆伐地などの苗木が他の草木に負けてしまわないように草木を刈り取ることです。

新植した苗木は1年目には20cm程度、2年目には30-40cmと他の草木に比べると成長が遅い傾向があります。

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こんなに埋もれてしまいます。

そのまま放置してしまうと日光が当たらず、また熱がこもってしまい、蒸れてしまいます。

そのため、おおよそ5-6年までは下刈を続けなければいけません。

しかし、この下刈作業には危険がついて回ります。

○熱中症

林業が盛んだった50年ほど前より、各段に気温が上がっています。

太陽のじりじりと照り付ける中、日陰がない皆伐地で3時間も仕事をすると、

確実に熱中症になってしまいます。

街中でも年に10万人近くの人が救急搬送をされています。山で少し涼しさはありますが、

熱中症のリスクは非常に高いです。

○ハチ

6月には女王バチが巣作りをし、8月には兵隊バチが餌を求めて飛び回ります。

スズメ、アシナガ、キイロ、ジバチ等、ふと気づいた時には囲まれています。

刺されると痛みとアナフィラキシーショックを起こす可能性があり、

最悪の場合、死に至る可能性すら出てきます。

林業での基本、2人以上で行動とはこれに現れます。

草刈り機や伐倒の危険立入禁止区域はありますが、

エンジンの音が聞こえなくなったら何かのサインと言われます。

○防ぐ方法は、、

上記の2点、近年の被害と言われますが、対策方法も無いわけではありません。

塩分のタブレットや最新の空調服、蜂ジェットを使用すれば未然に防ぐこともできます。

全ての災害が防げることはありませんが、

防げるものは防いでいかないと働く人の意欲や林業全体としても働き方改革にはなりませんね。

 

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