これからの取り組み

猛暑の中の造材指導・県西の材とは

こんにちは、毎日暑い日が続きます。

先日、小田原では41度を観測した日もあり、

地面がアスファルトの土場では昼の1時か2時には42度になります。

山なんだからもう少し手加減してくれても良いと思います。(汗)

ノコギリクワガタがいて、幼少期ぶりに昆虫かっこいい!と思いました。

本来はクヌギの木のわかりにくい場所にいます。

○造材指導

7月の23日に神奈川県森林組合連合会の原木共販所(企画に適した選別を行い、数量のまとまった販売を行う場所)

の販売課の方々に来ていただき、丸太の造材指導を行って頂きました。

現場内での造材指導

昨年の丸太の出材量は3700㎥と年々増加していますが、1㎥の単価としては下がっているかもしれません。

そこで、適切な丸太を適切な使用方法にできる様に現場で判断しようと思い、今回、指導に来ていただきました。

その後の使用用途(柱、板、合板、バイオマス燃料等)によって材の径、材の質、節の数は様々です。

丸太は製材をするまで中身がわかりません。

宝箱のような感覚ですが、製材所からすると良いもの!と思って買ったら、中身がダメだった。等もあります。

そのため、良いものはまとめて出材したほうが高く売れます。


○県西地域の丸太について

当組合では、4mに造材することが多く、製材所さんからの要望を受けた場合のみ、その他の規格(5,6m)で丸太を造材します。

4mは合板といって、大きな機械でかつら剥きにし、直行させて張り合わせ、住宅の壁などになるものが主流です。

しかし、住宅の柱になるものは規格が3mで、現在、小田原では出せておりません。

理由は、スギノアカネトラカミキリというカミキリムシの被害を受けているからになります。

黒い点の横に虫の食った跡が

スギ・ヒノキの枯れ枝の跡から侵入し、材を食い、卵を産みます。

そこから生まれた幼虫も材を食い、跡になり、材価を下げていきます。

食痕からはカビが入ったり、上下への水の通り道への影響もあります。

右下に少し飛び出た所が

県西地域では被害を受けた丸太が多く、丸太の規格の段階で弾かれ、規格は合板になってしまいます。

虫はもう出ていき、強度的にも問題なく、隠れてしまう柱であれば外見的な問題もありません。

材価を上げようという努力はしていますが、努力だけではどうにもならない部分もあります。(涙)

参加したイベントでは、虫の被害を受けても問題ないという事を伝えております。

自然が相手であり、自然の力には人間は敵いません。

木育活動や虫害材の活用事例を今後も提示していき、利用いただく方に受け入れられる様に活動していきます。

それではまた、次回のモリノトビラでお会いしましょう。

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